院内風景
設備紹介
セファログラム
頭部X線規格写真(頭部レントゲン写真)を撮影できる装置です。一定の規格に基づいて頭部や顔を正面・側面から撮影することで、上下顎の大きさとそのずれ、顎の形状、歯の傾斜角度などがわかります。治療前の診断に必要なデータの収集はもちろん、治療の前後のデータを重ね合わせることで、顎骨の変化や歯の移動がどのようになされたか、経時的に比較・検討できます。
この装置を利用することで、根拠に基づいた客観的な治療を行なえます。
セレック
セラミック(陶材)の補綴物(詰め物・被せ物)を作るCAD/CAM(※)装置です。デジタルデータとして採取した患者さまの歯型をもとに、コンピューターが補綴物の設計を行ない、セラミックのブロックを削り出して、周りの歯となじむ白く美しい補綴物を作製します。
通常、補綴物の作製は歯科技工所に依頼するため、完成するまで1~2週間ほどかかりますが、これは歯型をとってから数時間でお口の中にセットできます。また、通常必要な工程を省いて全て院内で対応できるため、治療費も抑えられます。
滅菌器
診療器具はお口の中に入れて使うので、唾液や血液などの付着は避けられません。感染を防ぐためには、滅菌が不可欠です。滅菌は「微生物やウイルスなど全ての菌を死滅させて除去し、それらの生存率を100万分の1以下にすること」です。
そのため、器具は患者さまの診療が終わるごとに高圧蒸気滅菌器にかけて滅菌処理を施し、清潔に使える状態にしています。内部が複雑な構造になっている器具でも、高温高圧の蒸気が行き届くことで細部まできちんと滅菌できます。
滅菌せず使い回すようなことはしていませんので、ご安心ください。
感染対策
以前より感染予防に取り組み、診療に使う器具は患者さまごとに滅菌処理を施したり、患者さまにお使いいただくエプロンやコップなどは使い捨てにするなど、衛生管理に努めていましたが、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大にともない、さらに意識的に感染予防対策を実施しています。
患者さまがよく触られる受付のカウンター、待合室のいす、診療室のユニット(診療台)、パウダールームなどは頻繁なアルコール消毒を行なっています。それと並行して清掃も丁寧に行ない、安心して快適に受診いただけるよう努めています。
・薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医療機器であり、CAD/CAMによりセラミック製の修復物を作製する工程で使用する機器となります。
・この機器を使用して行なう修復物の作製は自費診療(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。
・患者さまの症状によっては、この機器での治療を適用できないことがあります。
・お口の中にスキャナーが入るため、ごくまれに多少の不快感を覚えることがあります。
・補綴物の作製・セットが1日で終わっても、その前後に診療が必要な場合があり、治療後も継続的なメンテナンスを受診いただきますので、通院が1回とは限りません。